行列のできる日本でたった1軒のコンビニエンスストアは茨城県の大子町というところにある。オープン15分前には行列が出来ている。カップラーメンなどはお高めだがご当地野菜やお惣菜も充実しているお店だが、これらは行列の人たちの目当ての商品ではない。こちらの小西屋は店長の鈴木秀男さんがワンオペで運営している。そして店内の中に行列ができる3つの秘密があるという。その1つがサバイバルゲームの射撃場となっている。10年前にサバイバルゲームにハマったという店長、そのために思い切って射撃場を作りサバイバルゲームマニアと新規客を獲得している。
小西屋に行列ができるの2つ目の秘密、それは店長の鈴木さんがアニメ「ガールズ＆パンツァー」にハマったことで戦車の模型が展示されており、物語の舞台が茨城県だったこともあり聖地となったこと。模型に関して通常で購入すれば相当な金額だが無料で展示できている。その理由は模型はお兄さんの手作りだからだという。中学から戦車が好きだという兄の和男さん。しかし家に置いておけない量になってしまったため展示しているのだという。小西屋は創業35年、その当時は普通のコンビニだったが、10年ほど前に近所に大型スーパーが開店したことで、経営が苦しくなった。そのタイミングで鈴木さんが店を継ぎ、そのタイミングで兄の和男さんが自分の趣味のものを置くようになったのだという。ちなみに母の良子さんはそれを「大したものだ」と認めている。大手コンビニからフランチャイズの話もあったそうだが、それらを断り独自の路線を走ったことで行列ができる今の小西屋が生まれたという。
小西屋に行列ができる3つの理由、最後は店内にラーメン店が入っていること。このラーメン屋が行列の主な要因だという。ラーメン店の店主は鈴木さんの奥様。サバイバルゲームが趣味だった2人は8年前に結婚。もともとはコンビニを手伝うつもりだったが、ラーメンの技術がもったいないと考えた開店。ちなみにラーメン店に入れなかった方がコンビニのホットスナックを購入することもあるのだとか。現在コンビニ内にミニトマトの木を植え、摘み取りができないかと農家の方と相談しているのだと鈴木さんは話してくれた。