文京区湯島の鳥つねにやってきた。湯島天神からすぐのところ。1912年、大正元年創業。今年で113年の老舗。上親子丼などが人気。大勢の人に愛されている。4代目の山本鉄太郎さん。次々と親子丼を作る。秘伝のたれで2種類の鶏肉を煮る。続いて卵を準備。さっと軽く混ぜる。煮たら卵を加え、ごはんにのせる。いい香りだ。鳥つねの親子丼は家族によって受け継がれてきた。三代目の父の写真はほとんどない。山本鉄太郎さんは5人兄弟の長男。父から店は継がなくていいといわれ、大学に進学。大学を中退して父に弟子入りしたという。鬼のように厳しかったという。親子丼はわずかな火加減やタイミングがずれると失敗する。スピードとパワーが大切だという。修業開始から5年後に店を継いだ。妹が店を手伝うようになった。鳥鍋用のスープも大変だ。たたきと呼ばれるひき肉の団子も手がかかる。独特のふわふわ感があるという。うまみがあふれる団子だ。父からの教えを忘れないという鉄太郎さん。