山梨県のポツンと一軒家を訪ねたが留守だった。山を降りているときにすれ違った車を運転していた73歳の正美さんが主だった。家に戻り、話を聞いた。周囲には熊や鹿が生息しているという。正美さんは毎日車で麓に降りて畑作業をして戻ってきている。夫はすでに亡くなっており、現在は1人で暮らしている。元々東京に住んでいたが、平成7年に夫、子ども3人と移住してきた。正美さんは茨城県の山間部出身で夫は福岡市の出身。出会いはデザインの専門学校。昭和44年に結婚し、東京で生活した。夫は出版業界でレタリングをしていた。パソコンに移ったことで仕事が下火になったため好きな田舎暮らしをしようと移住した。家ができてからも仕事をしながら4、5年は通っていた。途中で2階建て部分を増築した。