最低賃金が全国平均で時給1004円となり、今日から全国都道府県で順次引き上げられる。最低賃金は厚生労働省や都道府県の審議会を経て毎年引き上げ額が決められており、今年度は全国平均で過去最大の43円引き上げられ、時給1004円となった。この最低賃金は今日から29の都道府県で適用され、順次全国の都道府県で引き上げられる。引き上げ後の時給は、最も高いのが東京都の1113円で次いで神奈川県の1112円などとなっている。最も低いのは岩手県の893円などとなっている。最低賃金について働く人からは「物価上昇が続くなかで引き上げ額が十分ではない」などの声がある一方、企業側は「中小企業の支払い能力では厳しい対応」などの懸念の声が上がっている。厚生労働省は中小企業などへの支援策として、賃上げや設備投資を行う企業への助成金を拡充するなどして新たな最低賃金への対応を求めていくことにしている。