3日、岸田総理はフィリピンのマルコス大統領と会談を行い、安全保障分野での連携強化を打ち出した。OSA(政府安全保障能力強化支援)は、外交も敵を共有する同志国の軍隊に、防衛装備品などを無償で支援できる枠組みで、日本はフィリピンに初めて適用し、沿岸を監視するレーダーを無償提供することに合意した。日本政府は、海洋進出を進める中国の動きを牽制する狙いがあるという。岸田総理は、日本の総理大臣として初めて、フィリピン議会で演説をした。岸田総理は、1977年当時の福田赳夫総理が、マニラでの演説で打ち出した、ASEANと日本の対等な立場の連帯など平和的な外交指針を示した外交原則「福田ドクトリン」に触れ、安全保障戦略が色濃く反映された発言もあったという。