2日目、朝6時前から列車は走り出す。曇り空で、朝日は見られなかった。駅前のベンチに朝から人がいる。新聞配達が終わって、海を眺めていたのだという。続いて、線路のに麦わら帽子を被って作業をしている男性に声をかけた。きょうは島原市の町内清掃の日で、草取りをしているとのこと。男性は、31年前の噴火災害のときの経験を語ってくれた。9時過ぎ、雨が降り出してきた。そんな中、ホームで写真を撮る老夫婦。名古屋から来たという。島原は御婦人のふるさと。この先の人生を考えた時、ふと訪れたくなったのがこの場所だったという。続いて、雨の駅でひとりたたずむ女性に声をかけた。ベトナムから来日した技能実習生だという。この場所は静かで好きなのだという。これから、友達とスーパーに出かける予定。続いて、若い男性に声をかけた。春から編入学で千葉にある大学に通っている大学3年生で、2ヶ月ぶりに帰省したのだという。ずっと長崎にいるからどこか遠くに行きたかったのだという。もう帰れることは少なくなるから帰っておこうと思ったとのこと。