ドラマでは社会で声を上げにく人たちが描かれる。性的マイノリティーの人々、障害者、認知症など。そうした描写に共感した日本文学研究者のロバート・キャンベルさん、いま生きている自分、家族にそのまま重なる気がすると話す。ドラマでは男性の弁護士・轟太一に同性のパートナーがいることが明かされる。轟は同性の婚姻が認められない制度に対してやり場のない怒りをあらわにする。男性のパートナーと暮らしているキャンベルさんは轟たちが生きた時代といま置かれている状況は変わっていないという。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんも作品に共鳴した1人。特に注目した人物が朝鮮半島からの留学生・崔香淑。戦後、日本人と結婚し妊娠した崔香淑は自らのルーツを隠して名前を変えて生きていくことを選ぶ。安田さんの父親は在日コリアン2世、そのルーツを語らないまま安田さんが中学生のときに亡くなった。作品が可視化したのはいまなお続く、目に見えない息苦しさだという。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんも作品に共鳴した1人。特に注目した人物が朝鮮半島からの留学生・崔香淑。戦後、日本人と結婚し妊娠した崔香淑は自らのルーツを隠して名前を変えて生きていくことを選ぶ。安田さんの父親は在日コリアン2世、そのルーツを語らないまま安田さんが中学生のときに亡くなった。作品が可視化したのはいまなお続く、目に見えない息苦しさだという。