ソフトクリームは気温が25前後で売れるが30度になると売れないといわれており、生花店では暑さで花が枯れるスピードが速く、1人当たりの購入額が減っているという。また命に関わる暑さでお年寄りが日中の墓参りを控えるなどしたため仏壇や墓に供える花の販売も落ち込んだという。流通気象コンサルタント・常盤勝美によると、猛暑で部活動が中止になっていることが影響してスポーツドリンクの売り上げが減少している。またUVケア製品は日中の外出を避ける人が増えたため、蚊取り線香は暑すぎて蚊の活動が落ち着いたため売り上げが減少しているという。常盤は「“夏は暑ければ暑いほど消費が伸びる”という業界の常識が変化しつつある。メーカーも乳成分が多いアイスは水分の割合を増やすなど工夫している」と話す。今年4−6月のGDP個人消費は5期ぶりにプラスになっており、7−9月もプラスを維持できるかが焦点だが暑さの影響を受ける可能性もある。