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「後見草」 のテレビ露出情報

多くの災害に見舞われた天明年間。中でも浅間山の大噴火は、甚大な被害を与えた。流れ出た溶岩が作り出した荒々しい姿は、当時の噴火の凄まじさを物語っている。折からの冷夏による米不足に加え、噴火から3年後、江戸の町は洪水に見舞われた。杉田玄白は後見草に、「日々大雨止まらず、昔より聞くも及ばぬ水害」と書き記している。両国橋も橋桁の一部が流されて通行止めとなり、近くにはお救い小屋が設置された。無縁仏の寺として開かれた回向院には、天明の災害で命を落とした人々を弔う供養塔が建てられており、刻まれた碑文は、当時の被害の大きさを今に伝えている。飢えと絶望に苦しむ庶民の不満は膨れ上がり、燻る怒りは爆発の時を迎える。

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