先週、宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震を受け発表された南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」。今日夕方で注意の呼びかけは終わる予定。夏の行楽シーズン真っ只中に初めて発表された今回の情報は、津波が想定される地域での対応の課題を浮き彫りにしている。徳島市の夏の風物詩阿波踊り。地震が発生した場合、避難者は最大で7万人に上ると想定されている。徳島市は対応に追われた。会場には近くの津波避難ビルや津波の浸水域外にある高台への避難ルートを示したマップを掲示して周知した。臨時情報が発表されてきょうで1週間。こうした津波の浸水想定区域内にある四国の観光地などの人出のグラフ。愛媛県宇和島市は、津波で中心部が浸水すると想定されている。市が地震への備えを進める中で浮き彫りになった課題が備蓄の確保。さらに課題となっているのが、緊急時の情報伝達。市は、最寄りの避難場所などの情報を伝える防災アプリを用意しているが、観光客には知られていない場合も多いという。国による巨大地震への注意の呼びかけは、地震発生から1週間となるきょう午後5時に終わる予定。一方、政府の地震調査委員会は南海トラフ巨大地震が今後30年以内に高い確率で起きるとしていて、その確率に変化はない。
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