日銀の追加利上げを巡る動きについて。日銀がきのう発表した先月の金融政策決定会合の主な意見で、出席者からは今後の追加の利上げに関する発言が相次いでいたことが分かった。今後の政策対応について「円安を背景に基調的な物価上昇率の上振れが続く場合には、正常化のペースが速まる可能性は十分にある」、「政策金利の引き上げのタイミングや幅に関する議論を深めることが必要だ」との意見が出ていた。きのう、3月の実質賃金が24か月連続でマイナスになったことが分かった。これは、賃金は上がっているが、それ以上に物価が上がっているということが背景にある。円安が物価をさらに押し上げようとしている中で、実質賃金がいつプラスになるか不透明な情勢。その意味でも、物価の上昇を抑えることになる追加の利上げを日銀がどのタイミングで行うのかが焦点となっている。