2020年、当時5歳の男の子の挑戦をイギリス中が見守っていた。生後まもなく両親からひどい虐待を受け、病院に運ばれたというトニーくん。骨折11カ所、片耳は聞こえず、敗血症も患っており、瀕死の状態だった。両足は切断するしかなかったという。2020年に初めて義足を受け取ったトニーくん。自分の命を救ってくれた病院に寄付を集めようと、1か月かけて10kmを歩くことを決めた。目標額は約9万円だったが、彼の姿に心を動かされた人々により、寄付金は2億円を超えた。2016年からトニーくんの養母となったポーラさんも、誇りに思うという。寄付金は、トニーくんの希望どおり病院へ。それが、キャサリン妃が今回訪れた小児病院だった。