山田洋次監督が歌舞伎座で始めて演出を担当し、その稽古の裏側を寺島しのぶが明かした。山田洋次監督は錦秋十月大歌舞伎の演目「文七元結物語」で脚本と演出を担当した。山田洋次監督は「江戸の下町の人たちは非常に賢く生きてきたんじゃないかと。この人たちが考えてきたさまざまな助け合うシステム。いまのマンション暮らしの方がはるかに質としては低い。お互いに助け合うという考えが、なくなってきた。文化は助けっあって生きていくところから生まれてくるのに、喧嘩ばかりしてる夫婦だけど、この夫婦に僕はとても尊敬しながら作ってるつもり」などと話した。歌舞伎一家で育った寺島しのぶは始めて歌舞伎座の舞台に立った。印象に残ってる言葉について寺島しのぶは「書かれたセリフをしっかりお客さんに届けて、笑わせるのがベスト。コケるシーンもキレイにやってもらいたい。キレイにやればやるほどこういうのは面白い。勝手にやらないでください。役者ってやりたくなっちゃうじゃないですか」などと話した。