新潟・北区の濁川中学校で行われていたのは、二次元方程式の単元末のテスト。生徒たちが使っているのはミライシードという学習支援ソフト。デジタルテストは生徒の習熟度に合わせ先生が自由に問題調整・アレンジができるという。最大の特徴は、テスト終了から10秒ほどで生徒に結果が通知できること。間違えたところはすぐに先生と復習し、その後他のソフトを使って成績を可視化するグラフを作成。石川大教諭は、この学校は小規模なので私一人で2学年分のテストを作ったり採点する作業が仕事の中で大きなウエートを占めてしまうので、デジタルを使うことでそれらがぎゅっと短縮できると話した。ベネッセコーポレーション調査によると、全国の小中学校教諭がテストの採点に費やす時間は平均49.3時間。新潟市は濁川中学校をモデル校として、デジタルテストを導入している。3年生は、紙よりもテストパークのほうが早く結果を知れるので家帰ってすぐ復習できると話していた。濁川中学校の金田心羽さんの自宅にお邪魔し家での勉強の様子を見せてもらった。金田さんは日頃から自宅での勉強でミライシードのAIドリルを活用している。AIドリルは個人の学習履歴をAIが分析し、その人の習熟度に合わせた問題などを作ってくれる。母親の季美子さんは、自分たちの時もこういうのがあればもっと勉強好きだったのかななんて、と話していた。一方で、「今までは紙とペンを使って何度も書くことで覚えていたことが覚えられなくなるのかなっていう不安にはなります」とも話していた。新潟市教育委員会の高橋遼太郎指導主事は、学校による差は多少なりともある、学校の中でも教員による差もあると思うので、そのあたりは研修等しながらその差を埋めるようにはしていきたい、と話していた。石川大教諭は、いかに子どもたちに良い学びの場を提供できるかを私自身も試行錯誤している、子どもたちもこれからの未来正解がない中生きていくので試行錯誤していく姿を見せることに意味があるんじゃないかなと話していた。