東京・三鷹の農園では、3万1000株、12種類のいちごが栽培されている。農園の石井さんによると、いちごは、下の部分が甘く、へたの周りにもビタミンCがあるという。洗うのは、食べる直前。栄養が流れ出ないよう、へたはついたまま洗う。洗った後は、いちごについた水を優しく吸い取る。水がついたまま食べると、味が薄まる。
東京・世田谷にある日本料理店の福井さんは、20年前から、旬のいちごを料理に使っている。福井さんから、いちごの白あえを教わる。使うのは、甘めのいちごだ。絹ごし豆腐の水を切り、マスカルポーネチーズと和えてクリーミーにする。オリーブオイルを加え、塩こうじと醤油で味を整える。混ぜ合わせたものは、冷やすと、まとまりやすいという。いちごとゆでた菜の花と軽く和え、刻んだくるみを添えれば、いちごの白あえの完成だ。次に、いちごとうどのサラダを作る。おすすめは、酸味のあるいちごだ。いちごに、からし菜やうどなどの春野菜を合わせる。ごま油をかけ、塩、こしょうで下味をつける。そこに、茶そばを加え、風味豊かに仕上げる。めんつゆとごまのペーストのたれで和え、すりごまをかければ、完成だ。いちごは、冷凍保存するのもおすすめ。冷凍いちごを氷代わりにお酒に浮かべることもできる。甘酢に漬けて、炭酸水で割れば、いちご味のサワードリンクが手軽に作れる。