週末に行われたスーパー耐久第6戦に出場した異色の若手チームを取材した。レース前日ピットで重要なセッティングが行われ、チームの命運を握る作業を任されていたのは20〜21歳の学生たち。プロのレーシングチームも参戦するスーパー耐久でかつてない挑戦をしている日本自動車大学校は先生がドライバーを務め共に戦っている。日本自動車大学校がスーパー耐久に参戦したのは2020年、学生主体のチームでありながら去年シリーズチャンピオンに輝いた。毎年モータースポーツ科に所属する学生が実践を通してレースのメカニックの経験を積み今年は自動車整備の基礎を学んだ6人が挑戦している。6人のリーダーを務める小林諒亮は夢への第一歩を踏み出したが初めは悔しい経験を味わった。5月に行われた24時間レースで直面したマシントラブルではただ見守るだけしかできなかったが今マシンを一から作り上げるほどに成長している。昨日行われた3時間の耐久レースの決勝では日本自動車大学校は予選4位から表彰台を狙った。自らくみ上げたマシンを走らせピット作業も自分たちの手で行った。しかしレース終盤、3位まで20秒に迫ったその時、他車から接触されマシンは大きなダメージを負うアクシデントがあり最後まで走り切ったものの結果は5位だった。レースを終えたその瞬間から次のレースを見据えていた小林はサーキットでたくましく成長した姿を見せていた。スーパー耐久最終戦は富士スピードウェイで来月17日決勝レースが行われる。
住所: 千葉県成田市桜田296-38
URL: http://www.nats.ac.jp/
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