食料品など物価高が続く中、賃金の伸びが追いついていない。今どのような経済対策が求められるのか、経済の専門家や経営者と考える。今月、日銀は短観を発表した。大企業の製造業の景気判断を示す指数はプラス9ポイントと前回を4ポイント上回り、2期連続で改善した。大企業の非製造業は、プラス27ポイントと6期連続の改善となり、1991年以来約32年ぶりの高水準。新型コロナの影響の緩和や外国人観光客の増加により、宿泊・飲食サービスや小売などが改善している。中小企業は、非製造業の指数はプラス12ポイント、製造業はマイナス5ポイントと、前回から変わらず横ばい。円相場は、円安傾向が続き、先週は一時1ドル=150円台まで値下がりした。150円台をつけるのは去年10月以来約1年ぶり。