タワーマンションでの配達をタワマン地獄だと話すフードデリバリー歴4年の男性。ある時男性が50階建て以上のタワーマンションに配達すると、中に入る受け付けなどにてこずり、店舗から20分で客の元にたどり着けるはずが40分以上経過していたという。さらにマンションを出る際にも迷ってしまったため、1件の配達に1時間以上もかかってしまった。不動産会社が大手物流会社へ行ったヒアリング調査では約50階1000戸のタワーマンション1棟で27件の配達に加え5件の集荷をした時に4時間以上かかったという結果も。その内の半分ほどはエレベーターの移動やその待ち時間、廊下の移動時間だった。調査をした日鉄興和不動産では配送された食べ物を配達員に代わり、ロボットが部屋まで運ぶ実証実験を行った。配達員がマンション内に入らず配送できて作業を大幅に効率化できるのではと期待されている。管理会社が行っている実証実験はタワーマンションの中での配送を宅配業者の代わりに管理人がするというもの。配送事業者は荷物1個ごとに委託料を管理人に支払うが宅配利用客の負担額はない。委託料は管理人の給与に反映させる方針。