きのう日銀の植田総裁は現在の大規模金融緩和策を維持することを決定した。7日の「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との発言で緩和策の修正があるかと注目されていたが「先行きの不確実性がまだ極めて高い状況であり物価目標の持続的・安定的な達成が必ずしも見通せない状況」とした。現状維持の決定を受け円安が進み円相場は一時144円前半の水準をつけたが日経平均株価は前日比+460円の3万3219円39銭をつけた。日銀現状維持の判断に専門家は「7日の植田総裁の発言でマイナス金利解除の示唆と市場が織り込んたがそれが間違いだった。賃金上昇を伴う持続的な物価上昇が必要と発言したので来年の春闘の数字を見ないでマイナス金利解除に動く可能性は低い」などと話した。