自動車メーカーなどの労働組合でつくる「自動車総連」は、来年の春闘でのベースアップ相当分の賃上げ要求について、月額1万2000円を水準に具体的な金額を加盟する労働組合がそれぞれ決めるという方針案を示した。自動車総連は、トヨタや日産などの自動車メーカーや部品会社などの労働組合が加盟する産業別労働組合で、およそ78万4000人の組合員がいる。ことしの春闘で要求額が1万円未満の組合が3割に上ったことなどから、来年は中小組合の底上げと、働くすべての年代の実質賃金の低下を防ぐため、具体的な金額を水準として示すことにした。