昭和の日のきょう、昭和元年から満100年となったことを記念して、日本武道館で「昭和100年記念式典」が行われた。約5600人が参列し、天皇皇后両陛下も出席された。平成を経た令和のいま、昭和を再現した施設が相次いでオープンするなど、レトロ感が人気となっている。関東を中心に14店舗を展開する「ほていちゃん」は、昭和レトロを演出している。客の約4割が平成生まれの20~30代で、昭和レトロブーム以降、来店が増加している。この「ほていちゃん」の運営会社を2025年7月にJPiX(日本共創プラットフォーム)が買収。JPiXは「ブランドの事業上の強みを感じた」という。昭和レトロ文化について研究する茨城大学・高野教授は、人気の背景にはデジタル社会ならではの理由があり「アナログの手間がかかる感じが若い人たちを中心に再発見されたのが大きな要因」と話す。そのうえで、現在レトロブームは中高年にも普及し、大きなブームというよりは、それぞれの楽しみ方が定着していると分析した。ブームをきっかけに、幅広い年代が楽しんでいるものの一つがアナログレコードだ。デジタルにはない味わいが見直され、レコードの需要が復活。国内のレコード製造枚数は2009年には約10万枚に落ち込んだが、去年は約337万枚まで回復した。レコード製造に携わる横浜市鶴見区の「東洋化成」では、注文が数か月先まで入っているという。高野教授は、昭和レトロ自体がブームから定番化へと進化しているとした。
