最高裁大法廷は戸籍上の性別変更をする際に、生殖能力をなくす手術を受けなくてはならない規定について「違憲」と判断した。性同一性障害特例法はトランスジェンダーが性別変更するために5つの要件を設けていて、事実上生殖能力をなくす手術を受けることが必須となっている。戸籍上は男性・性自認は女性が申立人となったが、家裁・高裁では訴えが退けれられてきた。最高裁は「生殖腺・生殖機能がない」は違憲としたが、「変更する性別に近い性器の外観を備えている」は高裁に差し戻したため、申立人の性別は変更されなかった。国会は法律の見直しを迫られることになった。戸籍上は女性だが、性自認は男性トランスジェンダーの合田貴将さん(29)は今回の決定を喜ぶ一方で、性犯罪が起きないような仕組み作りを話し合っていくべきだと語った。