山形県・鶴岡市できのう夜、住宅の玄関前にいるクマが目撃された。警察や猟友会などがクマを捕獲するため今朝からドローンなどを使い捜索しているがクマの行方が分からなくなっているという。市によると捕獲用のわなをしかけ、近くにある小学校は休校にしたという。付近では先週からクマの目撃情報が寄せられていて、市は住民に注意を呼びかけている。北海道・積丹町ではきのう、美国小学校近くで子グマ1頭が目撃され、小学校では児童を保護者が送迎するなど警戒が続いている。積丹町では地元猟友会が町議会議員とのトラブルが原因で1か月以上出動を拒否している。一方、福島県では70代男性の行方が分からなくなっている。男性の車が昭和村の山中で見つかったことから警察は男性が山でクマに襲われた可能性も視野に捜索を進めている。全国でクマによる被害が相次ぐなか、政府は午後、木原官房長官をトップとする関係閣僚会議を初めて開催する。市街地でも自治体の判断で銃器を使用できる「緊急銃猟」制度を周知徹底するほか、狩猟免許を持つガバメントハンターをはじめとする各自治体での専門人材確保などを急ぐ考え。一方、イギリス政府は28日、日本への渡航者向けの安全情報のウェブサイトを更新し、日本国内でクマによる被害が増えているとして日本を訪れる旅行者に対し注意を呼びかけた。そのなかで「日本国内で山間部や森林地帯のほか、人口密集地の近くでもクマの目撃や襲撃が増えている」と指摘している。そのうえで「クマが目撃されている地域では1人で歩かず食べ残しを含むゴミはすべて持ち帰る」など現地の警告に従い対策を講じるよう呼びかけている。
