金原は総括に、これはこういうもの。人の心の世の中には、常にそういう常識がある。その時には我慢でも、諦めでもない。でも、あなたは我慢していたんだよと、物を提示されて始めて気づく辛さ、苦痛がある。消費者が ボス、だからP&Gには上司も部下もなくて日本や子会社と本社の間にも徹底的に差がない。彼らの理念は、木葉さん自身もまた自社製品の消費者(つまりボス)でもあるのだ、という視点にまで立ち返らざるを得ない説得力を持っていた。すべての苦痛、苦悩から解放された人間がどこに辿り着くのか、何を求めるのか。そんな人間の根源的な問いに、いつかP&Gが最初にリーチするのではないだろうかという期待をせずにはいられない。とした。
