今回の旅のテーマは「東京のシブいビル」。今回の案内人、鈴木伸子はシブいビルをテーマにした本を出版し街歩きガイドとしても活動している。まず案内されたのは1965年に竣工された「東京交通会館」。戦後復興の象徴として建てられたビルで、地下には昭和の香りただよう飲食店が並ぶ。最初のシブいポイントはビルの最上階にあるスカイラウンジ。開業当時は夢の回転レストランと称された。4年前に回転をやめたが当時の流行に思いをはせるとなんともシブい。もう1つのシブいポイントは1~3階に広がる壁画。大理石や磁器、ガラスなどを手作業で並べたモザイク壁画で、第一人者である矢橋六郎さんが手掛けている。こうしたシブいビルは建物の老朽化や急速に進む再開発の影響でその数を年々減らしている。1966年に建てられた有楽町ビルや翌年に建てられた新有楽町ビルも去年10月に閉館し建て替えられることになった。1963年に建てられた新東京ビルにも矢橋六郎さんの壁画がある。さらにホールの天井を万華鏡のような照明が彩り、その下を囲む金属の柵には葉っぱのような模様が施されている。スタジオでは、普段は通りすぎてしまうがよく見ると面白いのがシブいビルの楽しみなどと話された。
住所: 東京都千代田区有楽町2-10-1
URL: http://www.kotsukaikan.co.jp/
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