来月行われる自民党の総裁選挙に向け小林鷹之前経済安全保障担当大臣が立候補することを正式に表明した。正式な出馬表明は初めてで、今後「ポスト岸田」をめぐる動きが加速する見通し。小林氏は当選4回の49歳で派閥横断的に中堅・若手の議員が支援する。一連の政治資金事件を受けて解散を決めた二階派に所属していたが、会見では「脱派閥選挙を徹底し旧派閥には一切支援を求めない」と強調した。また、新たな産業育成へ大胆に投資を行う方針を示した。一方、上川外務大臣は記者団の取材に応じ総裁選への立候補に向けて準備を進めていることを明らかにした。斎藤経産大臣は出馬求める声が寄せられているとし、立候補への意欲をにじませた。自民党の総裁選にはこのほか茂木幹事長や石破元幹事長などが意欲を示している。総裁選の日程は、来月12日に告示27日に投開票する方向で調整されていて、あす正式に決定する見通し。