昨日行われた東京都知事選挙は現職の小池知事が3回目の当選を果たした。参議院議員を辞め挑戦者として臨んだ蓮舫氏は若者支援などを掲げたが、まさかの3位となった。一方、大躍進となったのは蓮舫を抑え2位となった石丸伸二氏。抜群のネット人気を最大限に活用した戦略で若年層の支持を獲得した。出口調査で年代別の投票先を表したグラフでは10代・20代で4割以上、30代では3割以上の支持を集め候補者の中で1位になっている。また、与野党の議員からは既存政党への嫌悪感を持つ無党派層の受け皿になったと評価する声も上がっている。また、今回都知事選と同時に行われていた東京都議会議員の補欠選挙では、自民党が8つの選挙区に候補者を立てたものの6つの選挙区で負けている。都知事選では自民党がステルス支援した小池が当選するという結果となったが、党内には厳しい受け止めが広がっている。依然として収まらない自民党への逆風。9月に控える自民党総裁選で変化を打ち出せるかがポイントになりそう。