小林大将記者の解説。きょうのテーマは「拘禁刑始まる…背景は?」。刑法の改正が行われ、今月1日から懲役刑・禁錮刑が廃止され、拘禁刑が導入された。日本の刑罰が変わるのは刑法が制定された明治40年以来118年ぶり。今後は6月1日以降に起きた事件・事故が対象。ポイントは受刑者の懲らしめから更生支援が重視。これまで懲役刑では刑務所作業を強制、禁錮刑では刑務所内に拘束されていた。拘禁刑では刑務所作業は必要に応じて実施、改善指導・就労支援・福祉支援などが充実する。背景には再犯の数が挙げられる。警察庁の統計ではここ20年程度を見えると初犯者の数が減っている一方、再犯者の数の減り方が鈍い。恒例受刑者は身体機能などの低下で出所後の社会復帰が困難のため、再犯で刑務所に再入所する受刑者が多いとされている。これを食い止めるため、出所後の自立した生活を目指し、再犯を防止。拘禁刑は24のグループに分類。再犯の防止を社会全体で考えるとした。