福島第一原発2号機では事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出し作業がことし9月から行われている。細いパイプ状の装置を格納容器の内部に入れ底にある核燃料デブリをつかんで回収する計画で、先月30日には大きさが5ミリほど、重さ数グラムとみられるデブリをつかみ、その後、格納容器の外まで出して放射線量を測定し、取り出しに問題がないことを確認していた。東京電力はきょう午前9時ごろ、取り出し完了に向けて少量の核燃料デブリを専用のコンテナに収納する最後の作業を始めたと発表した。核燃料デブリの取り出しは廃炉最大の難関とされ、実際に取り出されれば原発事故から13年半で初めて。