都心と多摩地区をつなぐ甲州街道が中央自動車道の国立インターと交わる付近では慢性的に渋滞が発生している。この渋滞の緩和につながると期待されているのが東京八王子線。道幅は標準で30~36mあり、広い4車線で歩道も広い。しかし昭和37年に都市計画決定され整備が進められてきたが、60年以上が経った今でも全面開通の見通しは立っていない。東八道路は部分的に開通していてJR南武線をまたぐおよそ1.3kmの区間の整備が遅れている。しかし、用地の取得が計画的に進んでいないため、この区間の25年度末という完成予定は遅れる見通しで全面開通は見通しすら立っていない。東京都は、「地権者への説明を丁寧に行い、残る土地の用地取得を進め全面開通を目指していく」としている。渋滞緩和につながる区間の整備はあとわずかだが、全面開通にはまだ時間がかかりそう。