運転手不足による路線バスの廃止の波が東京都心にも押し寄せている。豊洲市場の利用者が多い都営バスの一部や駅と病院を結ぶ民間の路線も今月と廃止となり、利用者が困惑している。きのう江東区の東陽町駅では豊洲市場へ向かうバス停に雨の中、朝から長い列が出来ていた。朝のピーク時には始点から満員になるため途中で乗車出来ないことも多いという。本数が最も多い朝の8時台でも1時間に3本と少なく、増便も望まれていたが、今週信じられない知らせが届いた。東京都は来月から運転手不足を理由に東陽町駅から豊洲市場に向かう片道のみを運行し、豊洲市場から東陽町に向かうバスを運休することを発表した。運転手不足の影響は様々な地域に広がっている。1時間に1本運行していた路線。廃止の決定に利用者からは「子どもたちの通学ができない。他のルートを考えなきゃいけないのですごく困っている」と話した。「低賃金で長時間労働」と言われていた中、コロナ禍の利用者減と働き方改革の「2024年問題」というダブルパンチが襲い、バスの運転手不足は深刻化。2030年には3万6000人が不足すると予想され、さらに減便や配線が増えると見られる。こうした中、吉祥寺や三鷹エリアを走る関東バスを人件費を確保するため、今月から普通運賃を10円値上げした。運転手が離職しない取り組みを行っている企業もある。東京・埼玉エリアを走る国際興業は雇用期間を拡大。60歳以上の運転手には通常より2時間ほど短いシフトを用意。これを利用して現在38人のシニア運転手が在籍している。雇用拡大に成功している自治体もある。神奈川県横浜市では去年から運転手の住居手当を毎月5万円に増額。月給もおととしから13%増えている。毎年50人ほどだった運転手の採用人数は2年連続で100人ほどに増加し、人手不足による路線の廃止をゼロに抑えることに成功している。
住所: 東京都江東区東陽4-2-1
