埼玉県所沢市にある産婦人科クリニック、臨月を迎えた女性が接種していたのはRSウイルスワクチン。これまでは約3万円の自己負担が必要だったこのワクチンが今日からは原則無料で受けられることになった。生まれたばかりの赤ちゃんは自力で十分な量の抗体を作ることが出来ないためRSウイルスに感染すると重症化するおそれがあることから、妊婦向けのワクチンで初めて定期接種の対象となった。接種対象は妊娠28週~36週で、母親に抗体が出来ると胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに伝わり感染や重症化を予防する事ができる。発症を抑える割合は生後3か月以内で6割程度、生後6か月以内で5割程度とされ、重症化を防ぐ効果は更に高くなっている。妊娠の人たちが心配するのはワクチンの安全性。厚労省は主な副反応として接種した箇所の痛みや頭痛などを挙げている。松田母子クリニックの松田秀雄院長は、「早い週数で打った場合に若干の切迫早産の症状が出ることが一部報告されているが28週以降という形にすればその症状はないと考えられている、先天性または後天性の免疫不全状態にある方の場合は主治医と相談のうえ接種するように心がけてください」と話した。RSウイルス感染症は2歳までの子どもはほぼ1度はかかるとされており、その内の3割が重症化する恐れがある。理由として小さい子どもは空気の通り道が発達しておらず酷い気管支炎になったり呼吸が止まり突然死の危険もある。初期症状が風邪と似ているので病院に行ってみたら即入院というケースもあるという。
