福岡市博多区の夏祭り。キレのある動きでショーを行うのは応援ヒーロー「応援ヒーローガンバ李α」。演じているのはスーツアクター歴およそ40年の吉田和宏さん。博多弁の励ましの言葉がんばりぃと尊敬するブルースリーを掛け合わせて名付けた。吉田さんは毎週金曜日、福岡県粕屋町のJRの駅周辺で30分ほどごみ拾いを行う。さらに福岡市の商店街で定期的に開催している子供食堂で呼び込みを行った。吉田さんが子どもたちに見せたのは援助や配慮が必要なことを知らせるヘルプマーク。吉田さんは粕屋町で妻、3人の息子と5人で暮らす。小学3年生の次男は生まれつき難聴で、補聴器をつけて生活している。吉田さんは、次男のように障害のある人が生活しやすい社会を作りたいという思いから3年前に「応援ヒーロー」の活動を始めた。父親の姿を次男も誇らしく思っている。最近はSNSでも発信するなど活躍の場を広げており活動を通じて困っている人を助け合える社会になってほしいと話している。