文部科学省は小学生の授業時間45分と中学生の授業時間50分について5分短縮することを検討している。授業の年間時間は短縮しても変えないとしていて、浮いた年間85時間程度は学校が自由に使える裁量時間にするとしている。背景には教育環境の地域間格差の広がりがあり、裁量拡大で学校現場の創意工夫を促すことを狙いとしている。文部科学省の次期指導要領の改定は2027年だと見られていて、このタイミングで授業時間5分短縮が盛り込まれる可能性がある。既に40分授業を導入している学校もあり、横浜市立奈良小学校では午前中に5時間目まで行って通常の学校より30分程度早めの下校時間に設定している。事業時間短縮で生み出された時間は毎日20分間の学習タイムとしていて、その日の振り返り学習などを行なっている。一方専門家からは「新たな教材の準備や授業プラン作成など教員の負担増に繋がる」との指摘も出ている。