今月10日の夜、大阪市のマンションの3階の廊下で、元妻の橋野美保さん（52）の腹部などを刃物のようなもので刺した殺害の疑いで、元夫の橋野忠司容疑者（51）を逮捕。襲われた美保さんの体には、およそ30か所の刺し傷や切り傷があり、左胸の下の大動脈損傷による失血死とみられている。事件発生から1時間半後、現場のマンションから約2.5キロ離れた場所で忠司容疑者が発見された。忠司容疑者は事件後に薬を大量に飲んだとみられていて、警察は回復を待って逮捕に踏み切った。忠司容疑者の自宅の捜索では、血のようなものがついた刃物が見つかったという。2人は20年以上前に離婚していて、美保さんはことし5月ごろに「家のカギをかえてほしい」とマンションの管理人に相談していた。忠司容疑者は容疑を否認する一方で、「逮捕状がでているのであれば、私が元妻を殺したのだと思います」と供述している。警察は詳しい経緯を調べている。