多くの人が列をなす1軒の家は湖南省にある毛沢東の生家。近くに立つ銅像の周りにも多くの人の姿があった。今も多くの支持を集める毛沢東氏。共産党を率いて革命を成し遂げた建国の父。その毛沢東思想は習近平政権における重要思想の1つでもある。就任後党幹部らの汚職を摘発する腐敗闘争を推し進め、2021年には毛沢東氏、トウ小平氏に続き歴史決議を採択するなど習主席は権力基盤を固めてきた。中国共産党の理論誌は毛沢東氏生誕130年に際し、その功績をたたえる文書を掲載。毛沢東氏に使われた呼称「領袖」が習近平氏にも使われた。習近平国家主席が今推し進めようとしているのが毛沢東氏が60年前に全国に広めた治安管理の方式。1960年代に浙江省で考案され、毛沢東氏が高く評価をした民衆を使って民衆を監視・統制するシステムが楓橋経験。9月に習近平氏は浙江省の楓橋経験陳列館を訪問。習近平主席が新しい楓橋経験を推し進める狙いとはなんなのか。