アメリカでは議会下院で多数派を占める共和党内の対立などから新年度の予算案がまとまらず共和党のマッカーシー下院議長は先月30日当面のつなぎ予算案をまとめ、与党・民主党と協力し超党派での可決に繋げ政府機関の閉鎖がギリギリで回避された。共和党の保守強硬派のゲーツ下院議員は「下院議長の解任動議を提出する」と述べた。ゲーツ下院議員はつ ぎ予算に保守強硬派が要求する歳出の大幅な削減が盛り込まれなかったことに加えマッカーシー議長が民主党と協力したことを強く批判した。共和党議員の多くはマッカーシー議長を支持しているが与野党の議席が拮抗するなか民主党の対応で結果が左右される可能性があり議長が解任を免れるかは不透明な状態とのこと。バイデン政権はウクライナ支援を含む予算案の承認を急ぐよう議会に要求しているが共和党の内部対立の先鋭化は今後の審議の行方にも影響すると見られる。