セゾンカードで知られる、金融をコアとした総合生活サービスグループへの転換を掲げるクレディセゾン。社長の水野克己さん（54）の若い頃の夢は、バイクで日本一周すること。その夢は、大学生の頃に実現された。大変だったがいろいろな地域でいろいろな人に出会えて楽しめた。卒業後、クレディセゾンに入社した。若い人たちが中心になってやるというのがたり前の環境だった。それが今のノウハウや経験につながっている。さらに水野さんを成長させたのが、名古屋の百貨店への出向だった。周りが知らない人だらけの中で、自分から積極的にコミュニケーションをとっていった。こうした経験や夢が今の水野さんにつながっている。10年ほど前にグローバル事業を立ち上げたが、必ずその国に行ってその土地の食べ物を食べたり街並みや人を観察したりするなど、自分の目で確かめるということを意識している。2021年、社長に就任した。リーダーとして大切にしているのは実行力、決断力、そして傾聴力。率先垂範でやっていくこと（社員に背中を見せること）を心がけている。水野さんの未来に遺したい夢は、会社をグローバルブランドにすること。