感染力が強いウイルス性の感染症、はしかと風疹。大人が発症すると重症化するおそれがあり、最悪の場合死に至ることもある。2つの感染症を防ぐ混合ワクチンが今、不足している。混合ワクチンの定期接種は1歳と小学校進学前の5歳と6歳が対象。かつて公的な接種が受けられなかった40~60代の男性を対象に追加接種が行われている。厚生労働省によると混合ワクチンを製造する一部の製薬会社が去年11月、製造の不調により出荷を一時的に停止することを発表。そのため供給が不安定になっている。「更に去年春にはしかが流行したことでワクチン不足に拍車がかかった」と医師は指摘する。厚生労働省は混合ワクチンについて「今後供給が安定する見通しなので接種を希望する人はまずは医療機関に問い合わせください」としている。