海王丸に海水が流れ込み、八田教官は行方不明に。船内は絶望に包まれた。第一教室では怪我人が続出。実習生たちは動けなくなった人を抱えて士官サロンへ避難したが、この部屋も水位が胸まで上昇。実習生は死の恐怖と向き合っていた。そこへ八田教官が戻ってきた。八田教官は水が入ってくるドアを命懸けで閉め、被害を最小限に抑えていた。浸水していない無線室へ移動したが、実習生の体力は限界だった。八田教官は実習生を奮い立たせるため歌い続けた。座礁から10時間後、海上保安庁による救助が開始。命懸けの救出劇が生中継で日本中に報じられた。実習生は全員奇跡の生還を果たしたが、八田教官はある葛藤から実習生たちと20年間会うことはなかった。