ニューヨークにいる第一生命保険の宿谷俊樹さんにお話を伺う。宿谷さんが注目しているの株価の季節性。S&P500月別平均騰落率をみると、過去30年間の平均で見ると、9月のパフォーマンスが最悪で、2020年以降のパフォーマンスも相対的に悪くなっている。株価が下落するのは季節性に沿った動きと言えそうとのこと。宿谷さんは「季節性を見ると、過去30年間の10月、11月、12月のパフォーマンスは9月と違って良好で、コロナ以降のパフォーマンスも概ね堅調であるため、季節性の観点では追い風が吹き始めるといえる。ファンダメンタルズの観点では好景気でより高い金利が長期間続く見通しという中で、ターンプレミアム(上乗せ金利)が上昇し、全体の金利も上昇している。バリエーションにはネガティブに寄与する。景気好調である中では企業業績は堅調に推移する可能性が高く、業績面では株にとってポジティブな状況が継続しているとみられる」などとコメントした。