藤井聡太八冠の強さと共に話題になるのが、勝負メシ。今週金曜日に行われた対局での勝負メシは、特別メニューだったため出前ではなかったが、将棋会館での対局の際には出前を取っており、そのメニューも毎回話題になる。今週は、日本の出前・宅配の歴史を調査。昭和30年代～40年代、出前でおなじみだったのが「そば」。せいろを肩に担ぎ自転車に乗る蕎麦屋の姿が多く見られた。大量のそばを一度に出前することもあった。37段のそばを運んだ男性は、当時出前の技術を競う大会で日本一になったという。昭和30年頃になると交通量の増加により事故も増加。そこで開発されたのがバイクなどに取り付ける出前機。31年前に取材した会社を訪ねると、2代目社長が対応してくれた。開発当初から改良したところはなく、当時からすでに完成されていたという。しかし時代と共に出前をやめる飲食店も増えていき、全盛期と比べると全然売れないが、必要としてくれる人がいる限り作り続けていくという。阪神タイガースが初日本一になった1985年、宅配業界にドミノ・ピザが恵比寿に1号店をオープン。当時は、注文から30分で届かなければ700円引きだったため、配達は常に全力ダッシュだった。さらに、都内に合わせた三輪スクーターを改造した宅配専用バイクを開発。ドミノ・ピザより前に「宅配ピザ」を作ろうとした人物がいた。きっかけは「E.T.」の冒頭だという。妻とピザの試作を続け、1987年に目白に1号店をオープン。その店はピザーラ。日本人の舌に合うピザを追求し、現在は全国624店舗展開。