長野市にある清泉女学院大学が、来週金曜日に予定していた一部の学部の一般入試を直前で中止していたことが分かった。娘が受験した保護者は「(娘は)私と同じく本当に頭が真っ白になってしまって、びっくりしてしまって。本当にパニック。そんな状態」と話す。清泉女学院大学の一部の学部の一般入試は1月6日に出願開始、来週金曜日に試験が行われる予定だった。ところが、大学側は先月23日、ホームページ上で「募集は終了しました」と一般入試の中止を発表。その理由について、大学側は「去年のうちに実施した学校推薦型選抜などで募集人員に達したため」としている。清泉女学院大学・小池英男事務局長は「予定していた数に達したため、年明け入試を取りやめた次第です。ご迷惑をおかけしたことは深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。FNNが取材した親子のケースでは、先月21日、受験生である娘が一般入試に先行して行われた総合型選抜で第1志望の学部を受験したが不合格。そこで、一般入試で再挑戦しようとしたところ、突然、試験が中止された。娘が受験した保護者は「大人の都合に子供が振り回された、犠牲になった。とにかく清泉に入ることしか考えてなかった。改めて一から自分のレベルにあった学校を選び直さなきゃいけない」と話す。阿部俊子文部科学大臣は「社会からの大学入学者選抜に対する信頼を損なわせかねず、誠に遺憾」と述べた。文部科学省は今回の試験中止を問題視していて、大学に報告を求めている。