隅田川を空中散歩。墨田区を北上すると、巨大な壁のような施設が現れる。昭和57年に建てられた都営住宅で、全18棟あり全長は約1.2kmある。最大の特長が、地域の防災拠点として様々な防災機能を備えた都営住宅となっている。このエリアは、その昔木造建築が密集。火災が周囲に広がりやすい地域となっていて、その炎は隅田川を超えて対岸の地域まで燃え移ることもあったという。そこで、火が広がらないようにこの団地を建設。防火兵器の役割を果たしている。防災訓練の映像では、火災が発生するとシャッターが閉まる。さらに、団地内の監視室では24時間体制で街をチェックしている。隣接する避難場所の公園には、約8万人まで受け入れ可能。実際に防災システムは使われておらず、徐々に災害に強い地域になっているという。