岡山県にある西大寺。毎年2月、裸の男たち1万人が集まる祭りが開かれる。およそ1カ月に渡るお祭りで重要な役割が「宝木」（しんぎ）。この日は原木を宝木に仕上げる道具の手入れ式が行われた。そして深夜、別の寺に原木を授かりに向かう。道中は無言のしきたり。神聖な宝木は人の目に触れることが一切許されない。続いて2週間、毎日「修正会」といわれる法要が行われ、裸祭りがスタート。練り歩いた先で宝木を手にしたものが福男とされる。この年は感染対策のため宝木は直接祝い主が受け取る形となった。宝木を人々に披露し、授かった福を世間と分かち合う。