熊本県八代港ではクルーズ船誘致のため、アメリカ企業とタッグを組み整備をすすめてきた。クルーズ船誘致のための取り組みを取材した。午前7時、クルーズ船が到着。地元の高校生によるセレモニーが行われる。到着したのはロイヤルカリビアングループの「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」。大型クルーズ船だ。船内はプールもある。バンドが生演奏するミュージックホール、さらに船のメインダイニングは広くて贅沢な空間が広がる。船がつくと乗客は船外へ。出迎えるはくまもん。敷地のいたるところにくまモンの姿があった。八代港は新たにクルーズ船区画が整備された。地元の名産品をあつかう売店は客が集まる。さらに大型クルーズ船から小さな船に乗りかえる人もいる。天草地方はイルカウォッチングが有名なのだ。地元への経済効果が期待されるが最大の特徴は旅客ターミナルだ。はロイヤルカリビアングループが周辺公園などおよそ30億円をかけて整備したのだ。港湾法はクルーズ会社など港湾に投資すると年間の優先発着枠を得られる制度。この仕組みはなぜ必要だったのか。日本ツアーの人気が高まるなかクルーズ会社は利用権を確保するための投資を検討する会社が増える。ロイヤルカリビアングループは投資の意義を強調。こうした民間の動きについて政府は需要の確実性につながるので国も投資しやすい環境ができる。コロナ前はおよそ70港に外国クルーズさんが寄港していたが、国交省は令和7年までに100港にクルーズ船が入る目標を立てて取り組みを進めている。