1999年、日産自動車の経営再建を託されフランス ルノーから乗り込んだゴーン被告。“コストカッター”の異名どおり、大規模なリストラや工場閉鎖などを打ち出した。その後、日産の業績はV字回復しリーダーとしての手腕が称えられた。しかし、2018年、金融商品取引法違反の疑いで逮捕。その後、特別背任などで起訴された。そして、2019年の年末プライベートジェットで中東レバノンに逃亡。音響機器を運搬する際に使う大型のケースに身を隠しての逃亡劇だった。あれから5年。ゴーン被告は古巣、日産とホンダが経営統合に向けて会見した今日オンライン会見で思いを語った。ゴーン被告は「全く補完するものはない。同じ分野に強く同じ分野に弱い」と話した。ゴーン被告は経営統合について「見通しは暗い」と批判したうえで自身が日産のトップにいた時代を振り返った。日産とホンダの経営統合が進められる中、ゴーン被告が声を上げた理由について、専門家は自動車評論家・国沢光宏氏は「むしろ日産を立ち直らせられるのは自分しかいないと考えている」と語った。