都心の気温もぐっと下がり、ようやく秋の訪れを感じる中、秋の味覚に様々な変化が起きていた。秋の味覚の代表格・サンマは、近年の不漁続きでいわば高級魚になっていたが、きょう千葉市にある鮮魚店を訪れると新鮮な北海道産のサンマが何と1匹税抜き98円で売っていた。そのためお客さんもサンマを次々と袋の中に入れていく。サンマは去年と比べて豊漁だといい、店の仕入れ量もおよそ2倍に増え安く販売することができるという。庶民の味に逆戻り。「石毛魚類 都賀店」の東原洋幸店長は「今年は昨年と比べて、すごく豊漁でした。去年の価格と比べると約半分安い。それでいて鮮度は去年の魚に比べて倍以上良い」と話す。秋の味覚には他にも様々な変化が。スポンジ生地の土台に自家製のババロアをのせ、およそ1mmの細さの山搾りマロンクリームをたっぷりかけてできあがったのは、秋の味覚・栗を使った定番のスイーツ「モンブラン」。およそ10個分の熊本県産の栗を使った一品にお客さんも満足のよう。しかし、秋を感じさせる栗に“ある異変”が起きていた。例年だとこの時期には秋に収穫した栗が入荷しているというが、異例の猛暑の影響で入荷が遅れているという。そのため店で使っていたのは去年の栗。冷凍保存をしているため鮮度を保ちおいしく食べられるが、とれたての栗と比べると香りが違うという。さらに店では別の心配なことがあった。和栗モンブラン&かき氷「ふわり」の長谷川尚子店長は「今年はまだしっかりした値段は出ていないが、(仕入れ値が)3割かそれ以上か高くなるかな。できれば上げたくないけど、仕入れの価格が出た状況で考えないといけないかなと思っている」と話す。ようやく訪れた涼しさに、秋の味覚もこれから本番を迎えそう。
住所: 千葉県千葉市若葉区都賀3-4-1