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「石牟礼道子さん」 のテレビ露出情報

熊本・水俣市の住宅街にある古本屋「カライモブックス」は国内外の文学作品、社会問題をテーマにした本など4000冊が並んでいる。今は店舗となっているこの部屋はかつて作家の石牟礼道子の書斎だった。小説「苦海浄土」で知られる石牟礼道子は水俣市に暮らしながら水俣病患者や家族の苦悩を描いた。6年前に亡くなるまで俳句・短歌・エッセイなど多くの作品を残した。店主の奥田直美・順平夫妻は長年石牟礼道子の作品を愛読してきた。元々京都で古本屋を営んでいて、その傍ら石牟礼道子の描く世界を感じたいと水俣に通い続けていた。その中で本人とも直接会話を交わしたことがあった。店主・奥田直美は「一回お目にかかりたいと手紙を書いたら応えてくれた。近所で売っている美味しいカライモの天ぷらを買ってきてくださった」と話した。石牟礼道子が亡くなった後、親族や資料の保存を続ける人の後押しを受けて書斎で店を開くことになった。奥田順平は「水俣、石牟礼道子の言葉と少しでも関係していたい、つながっていたいという思いがあった」と話した。店では石牟礼道子の多くの作品が取り扱われており、訪れる人に見て欲しいと直筆の原稿も展示している。本人が使っていた日用品なども飾っている。石牟礼道子の命日に熊本市で開かれた追悼の集いには2人も参加し、店を守る思いを強くした。2人は今後、石牟礼道子や水俣病に限らず、様々なテーマについて訪れた人達が語り合うイベントを企画するなど交流の場を作りたいと話している。

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