きのう総理官邸で静岡県浜松市のみかん農家から、名産の三ケ日みかんを贈呈された石破茂総理。明日から始まる通常国会は石破総理にとって甘くはないものとなりそう。去年の衆議院選挙で過半数割れした与党が、通常国会で2025年度予算を成立させるためには、野党の協力が欠かせない。しかし国民民主党が見直しを求める年収103万円の壁をめぐる協議は、難航を極めている。先月11日には自民党、公明党、国民民主党の幹事長が178万円を目指して今年から引き上げることで合意。だがその2日後の3党協議で与党は123万円にする案を提示した。あくまで178万円を目指す国民民主党はこれに反発し、先月17日に3党協議の打ち切りを宣言した。停滞する103万円の壁をめぐる議論。そんな中、きのう国民民主党は103万円の壁の引き上げに向けた協議を再開するよう与党に呼びかけ、「予算を通す責任は与党にあるので次回は新たな提案をしっかり行ってほしい」と求めた。キャスティングボートを握る国民民主党は、明日から始まる通常国会で少数与党とどのように渡り合っていくのだろうか。